能登里山クラブ 岩穴」は七尾市中島町河内の岩穴家を中心に、里山を愛好する人々が立ち上げたクラブです。

各々のメンバーは里山の伝統的文化を継承しつつ 、魅力溢れる里山ライフを創造するために頑張っています。

2014年8月25日月曜日

JAPAN TENT in 岩穴 2014



JAPAN TENTで七尾市に来た海外からの留学生28名の中から2名のムスリムの学生さんが古民家岩穴でホームステイをします。古民家岩穴のリフォーム後、初めての本格的な外国人の滞在です。
ハラールな食事の準備や生活習慣の勉強は二か月前から念入りにやっています。ハラール認証を受けた日本調味料もそろえました。





二人への質問:滞在中に是非やってみたいことは何か?
        :『海水浴をして、温泉に入って、お祭りを見て、お寿司を食べたい』でした。
これはハードルが高そうです。でも頑張ります!

 






ハラールな日本食では「揚げ出し豆腐」が好評でした。特にリナさんはその作り方をおかあさんから教わって帰りました。


集落の人たちも交えて、囲炉裏を囲んでの歓迎会です。シリア人、ウズベキスタン人は初めてなのでお国柄などの質問も出て賑やかでした。







・タスク1 海水浴へ行くぞ!

クラゲも出ず天候にも恵まれました。海水浴は二人とも初体験です。








・タスク2 温泉に入るぞー


見附島を一望できる温泉に入りました。入浴シーンはカットです。





・タスク3 お祭りを見るぞー!


能登鵜川の「にわか祭り」を見ました。海辺の町のお祭りです。一歳位の男の子が見よう見真似で太鼓を叩くのですが、これが本当に上手い!感嘆です。







・タスク4 お寿司を食べるぞー!


お祭りだと寿司の需要が増すそうです。ネタ切れで早々に店じまいする寿司屋さんが続出です。
4件目で穴水町のお寿司屋さんに辿り着きました
回転する寿司しか食べたことのないという二人は、すしを握る手裁き、手際の良さに見入っていました。(我々だってほとんど回転寿司ですよね!)







最後の夜に木の温かみのある写真フォルダーを作りました。これに滞在中の写真を入れて、「一番のお土産になります」と二人。



能登の里山での体験はすべてが素晴らしかったそうです。一生心にとめてもらえると嬉しいです。是非また来てください。


これからも外国人を古民家岩穴に呼び入れるぞ!!





2014年8月16日土曜日

ハラールな食品を仕入れました!

ハラールな食品を仕入れました!日本料理でおもてなしを考えましたが、味噌、醤油などの調味料も通常のものはアルコールやみりんを含んでいるのでだめだそうです。
ハラール認証というものがあって、ムスリムが口にしてよいかどうかを認証するシステムがあるといいます。 そこでハラールな食品を仕入れに麻布十番にあるNISSIN World Delicatessenへ行きました。


ハラール認証された日本調味料です。
左から照り焼きソース、ポン酢、そばつゆ、醤油です。

ハラール認証されたインスタントラーメン、カップ麺、レトルトもありました。


頑張ってハラールな田舎料理でおもてなしします。喜んでくれるとよいのですが・・・・。

2014年8月5日火曜日

ムスリム 古民家で礼拝


ムスリムが古民家岩穴にやってくる!(3)  礼拝に関して

礼拝に関する注意点


  ・礼拝の場所を決める。



  ・身体を清める(小浄)。



  ・人に見せないように肌を衣服で覆う。

  ・礼拝の時間
        夜明け前、正午、午後、日没、夜の一日5回行うが、昼間の二回の礼拝の時間を確保する。

  ・聖地マッカのカーバ神殿の方向を向いて行う。

旅行時の特別ルール
 居住地から100㎞以上離れた旅行の場合には昼間二回行っている礼拝を一回にまとめて行うことができる。



古民家岩穴では「午後の礼拝」を広い座敷(日本間)で行いました。



①礼拝の準備



身体の清めは浴室付属の洗面設備でお願いしました。





 
②礼拝


礼拝の方向はギブラコンパスで確認したところ、北西の方向でした。(現在ではスマホのアプリで簡単に方向が分かるそうです)







礼拝時間は20分間程でしょうか、静寂で厳かな時間が過ぎていきます。イスラムの敬虔な祈りを初めて見て感動を覚えました。




疑問:
イスラム教では偶像崇拝をしないので、ムスリムの旅行では神社仏閣を観光しません。浄土真宗では各家に大きな仏壇とご本尊様があります。これらを偶像と見なした場合、仏壇のある座敷では礼拝できないのではないか?





一日五回の礼拝を欠かさないムスリムにとって、大きな仏間、仏壇、ご本尊様は篤い信仰心の現われと映るようです。お祈りの方向に仏壇がなければ問題はないということです。能登半島の人々の篤い信仰心には共感と安堵を覚えるそうです。


2014年8月4日月曜日

ムスリムは日本のお菓子をほとんど食べられない!

ムスリムが古民家岩穴にやってくる!(2) ハラールな食事について

食事に関する注意点



   豚および関連製品、アルコール類は摂取できない。





古民家岩穴を訪れたムスリムさんはお弁当を持参してました。おやつ類を用意しましたがどれがハラールか分かりません。成分表を確認してムスリムが食べられるものと食べられないものを分けていただきました。



①ムスリムが食べられるもの

  あられ、チーズ類、高野豆腐、蕎麦、ソーメン、サキイカは食べてよいということですが、これらのほとんどは酒のツマミと麺類でした。

(ムスリムはお酒を飲まないですよね!ウーン・・・)

②ムスリムが食べられないもの





Calbeeの何とか」、「バウムクーヘン」などこちらが用意した菓子類のほとんどは食べられないものでした。理由はブタ由来の成分が入っているからです。例えばお菓子に含まれるゼラチンは日本ではほぼすべてブタから作られているのです。だからケーキなどのスイーツもほとんど食べられないそうです。

お茶の時にはムスリムが断食明けによく食べるデーツ(ナツメヤシのお菓子)とバナナを食べていただきました。



今後の課題はハラール食品の確保です。











 

2014年8月3日日曜日

ムスリムが古民家岩穴にやってくる!


「能登の里山にムスリムを招こう」と計画を立てて初めてのムスリム来訪です。

古民家でのハラール接遇について検討するために、2014年8月3日、金沢市在住のムスリムの方にお願いして訪問していただきました。まつい様ご協力ありがとうございます。




ハラール接遇とは?


ムスリムの生活は例え旅行中であっても、イスラム教の戒律を守るため、それに沿ったサービスを提供すること。主に、食事と礼拝に関して注意が必要である。

① 食事に関する注意点

   豚および関連製品、アルコール類は摂取できない。

② 礼拝に関する注意点

・身体を清め、人に見せないように肌を衣服で覆う。

夜明け前、正午、午後、日没、夜の一日5回礼拝を行う。

・聖地マッカのカーバ神殿の方向を向いて行う。





これらを古民家岩穴でどう担保するか?別稿で報告します。

さて、素朴な疑問です。ムスリムは日本の里山や古民家での生活をどのように感じるのでしょうか?
回答:


・能登の自然や里山について
豊かな自然溢れる場所でとてもリラックスできるとのこと。丸一日のんびりとゆったりと過ごして頂きました。




・畳敷きの日本家屋での生活について



 イスラム圏の多くは絨毯や床の上に直に座るような生活が日常的であり、「畳マット」の上での生活に違和感はなく、むしろ広々とした開放感に包まれて心地良いということでした。